黄疸は数値が15と高めだったので、光治療になりました。24時間の光治療は、新生児用のプラスチックのベッドの中でルークを独りで寝かすというものでした。 お恥ずかしいことに私は、黄疸の治療については全く知識のないまま出産してしまったので、小児科の先生に光治療すれば大丈夫だと思いますよ。と言われたとき、1〜2時間ですむ簡単なものだと思っていたのです。
ところが、看護婦さんがライトを持って入ってきて、ひょいっとルークを抱き上げて目隠しをぐるぐるっと頭に巻き、くるくるっと手際よくスワドリング(みの虫みたいにブランケットで赤ちゃんを包む)をし、ライトの下にルークを寝かしました。
瞬間ルークはギャン泣きで、私も目から涙がぼろぼろ出てきました。 そして母乳、ミルクをあげておしめを変えるとき以外は、基本的にはライトの下にずっと寝かせておくように言われました。休憩は2、3時間おきに30分まで。 この間に授乳、おむつ、げっぷを終わらせなければなりません。
「これを24時間ですか?」と聞くと、看護婦のシンディーは「そうなの・・・大変だと思うけど頑張ってください。何か必要なことがあったら、いつでも呼んでくださいね。」と言って部屋を出てきました。
ライトの下で目隠ししたまま大泣きしているルークの手を握りながら、「これ、絶対無理! トラウマになっちゃう!」とブンに泣きすがりました。帝王切開の後で、動くのが辛かったのですが、ライトの下で私は24時間ルークの手を握りながら立ち続ける覚悟が心の中に固まっていました。
その瞬間、私のラクティシャン(母乳指導)が部屋に入ってきました。 私は今回の中毒症治療で、新生児をすぐに別室になったことやストレスなどで出産から3日経った後でも母乳が出ていなかったので、3人のラクティシャンが私のカルテを持って、毎日交代で母乳指導してくれていました。
ラクティシャンはとにかく私に退院しても成乳が出るように指導してくれていたので、これ以上のストレスがかかることをとても心配してくれてました。 初めは赤ちゃんは生後2〜3日母乳が出なくておっぱいが飲めなくても大丈夫なだけの栄養と水分を蓄えて産まれてくるので安心してくださいと言われていましたが、黄疸となるとミルクを沢山飲んでビリルビンを尿とうんちで体外に出さなければならないということで、フォーミュラ(人工ミルク)を毎回の授乳時に20mlから30ml飲ませるように言われました。 私の希望は、出産前に母乳育児を成功させたいので病院におしゃぶりと人工ミルクは与えないでくださいと申し出ていたのですが、出産後すぐに別室になってしまったので、別室になってしまったのでルークと離れたときにこの希望は取り下げました。
ルークと一緒に大泣きしてうろたえている私をみて、「もっといい方法で光治療ができるように、看護婦に話をしてくるわ。 お母さんが赤ちゃんに付き添って、一緒にベッドの上で治療するケースもあるから。その方法に興味がある?」と聞かれました。 私が「もちろん。」と答えると、ラクティシャンは部屋を出て行きました。
数分後、シンディーとラクティシャンが一緒に戻ってきました。 害はないのですが、目を紫外線から守らなくてはいけないのでプラスチックでできたサングラスを渡されました。 ライトの下で授乳も可能です。
ルークは私と一緒にベッドの上での治療開始されたすぐ後に落ち着いてくれました。こんな感じでルークと私の母子一緒の光治療が午後12時に開始しました。
ライトの下は暖かい・・・というよりしばらくすると暑くなるので、発汗がすごくてのどが乾きました。 そのせいか、ルークも食欲も良く、沢山寝てくれたので思っていたよりもスムーズに治療が進みました。 ただ、半ばの12時間過ぎた頃は私のほうが結構疲れてきましたが、翌朝午前五時前に二回目の血液検査があり、数値が低くなったということで9時半頃ライトを外してくれました。
お友達のコメントなどを読ませていただいて、黄疸治療で産後赤ちゃんと離れなければならなかったなどの体験談を聞き、本当にお産というのは人それぞれ型にはめれない沢山のケースがあって、それぞれの武勇伝になっているんだなーと思いました。
ルークは、退院後にしばらく黄疸のフォローアップ検査が続きますが、とりあえず母子一緒に退院できることになったのが、神様がお祈りに応えてくれた感謝すべき結果となりました。
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