本当に毎回こうなのですが、余裕があるときにブンちゃんを帰宅させるとその後に大どんでん返しがやってくる私の出産・・・。
今回もそうでした。
出産レポ続きます。
午後八時頃
頭痛がどんどん悪化し始め、痛み止めをもらいました。 前回もマグネシウム治療中、頭痛と嘔吐で苦しんだので、嫌な予感はしていました。
主治医からの処方箋がないと、強い薬はいきなりもらえないので、初めにもらったアセトアミノフェンは絶対に効果ないだろうと思っていましたが、その通りでした。
午後10時頃
頭痛悪化。 嘔吐も始まりました。 マグネシウムのせいなのか中毒症のせいなのか、またはコンビネーションなのか、頭が割れるような頭痛になり、分娩台のベッドの上でうなりっぱなし。
午前12時〜1時頃
看護婦が代理医に電話し、急いで強い痛み止めを処方してくれましたが、2種類とも全く効かず激しい嘔吐が始まりました。
このころから、お祈りしながら「このままじゃ、産めないよ・・・」とお祈りしながら独り言をもらし続けていました。
午前2時半頃
代理医が様子を見にきてくれました。 このまま4時間後の計画分娩に入ると脳出血やけいれんが起こってしまう可能性がでてくるので、帝王切開を勧められました。 私の場合は、急速に子癇前症が悪化したので4時間後にやってくるスタンコ先生を待機するのは無理だということでした。
この頭痛が無くなるのなら・・・と思って、帝王切開を承諾したものの、いざとなって書類にサインをしなくてはならないときに、看護婦さんに「帝王切開は全く考えてなかったので、本当にその方向で産みたいか自分でも分からない。」とつい優柔不断なことを言ってしまいました。
看護婦さんは、「今はあなたの身体のことを考えて、帝王切開しかオプションがないと思います。脳出血やてんかんが起きてしまうのを避けるのが大優先です。」と言われ、その瞬間「赤ちゃんの為に生きなくては。」という思いといれかわり、「できれば産道を使った分娩をしたい」とこだわっていた自分の考えがすっと無くなりました。
看護婦さんがすぐにブンちゃんに電話連絡してくれました。
午前2時45分頃
移動式のベッドに横たわったまま、オペレーションルームへ運ばれました。 眩しいライトやベッドの周りに囲まれた大勢のスタッフや医療器具が見えました。
嘔吐が止まらず、手術台の上でも吐きっぱなし。
麻酔医師が現れて、背中に麻酔を打ってくれました。
午前3時すぎ
その後は下半身の感覚が無くなり始め、ブンちゃんが現れた瞬間に帝王切開の手術が始まり、5分くらいして産声が聞こえました。
この後はちょっと生々しい描写なので、苦手な人はここで読むのをストップしてください。
産声が聞こえたのに、まだお医者様がお腹にプレッシャーをあててる気がしたので、「あれ?終わった?」と思いました。
その瞬間お医者様が、「お母さん、まだ産まれてません。頭しか出てきていないんですよ。」と看護婦さんと大笑い。「元気な子だ!」
貴重な瞬間とはいえ、想像するとちょっとホラーな場面ですね・・・。
午前3時36分
少しして、お腹のプレッシャーが無くなった感じがした瞬間、さらに大きな産声が聞こえました。
この瞬間、のどがぐっとつまり、私の目からは大粒の涙が出てきました。
正直、帝王切開を経験するまで、陣痛を乗り越えて分娩しなければお産の達成感が薄れるのでは・・・と、浅はかな疑問を持っていました。
お産は、帝王切開、麻酔分娩、自然分娩など沢山ありますがどんな形で産んでも、お腹の中にいた赤ちゃんと初めてあう感動と妊娠にピリオドを打つ達成感は変わりがないことを身を持って学んだ気がします。
そして、一体どうやったらジェイクに感じた愛情に等しいだけの愛を二人目に与えることができるのか?と思ったりもしました。 そんな疑問も、ルークの産声を効いた瞬間に、自分の中に溢れるほどわき上がってきた彼への愛情を感じることにより、神様はきちんと親が子供一人一人へ同じように愛情を注げるように私たちを創造してくださったんだなーと思いました。
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