私の住む地域で、2月25日から行方不明になっていた、チェルシー・キングちゃんと思われる遺体が3月2日Lake Hodgesで見つかりました。
私が通う教会のすぐ近くに捜索本部が設けられ、街中にチェルシーちゃんの顔写真と彼女の情報チラシが貼ってあるので、この大きな事件は本当に他人事とは思えませんでした。
ジョギングに行って帰ってこなかった一人娘のチェルシーちゃんの安否をずっと問い続けながら捜索活動を行っていたご両親のことや、チェルシーちゃんがどのような恐怖の中で息を引き取っていったのだろうと考えるだけで涙が止まりません。
この事件により、私たちは心のそこにとても深い傷を負ったとともに、コミュニティーの安全を守るためには、その町に住む一人一人の力が大切だということを認識しました。
私が住むエリアは、サンディエゴでもかなり静かで安全な街として知られているのですが、2002年にも7歳だったダニエル・バン・ダムちゃんが、夜中に自宅から誘拐され殺害されたという悲惨な事件も、実はブンの実家のすぐそばで起こっています。
この事件が起こったすぐ後に、友人のパメラから、彼女が昔ストーカーにつけられたときにサンディエゴ地方検事に「これをまず読んでください」と渡されたというGift of Fear という本を借りました。
All Aboutで見つけた、防犯ガイドの左伯幸子さんの本も読んでみたいです。
治安の良い街に住んでいると忘れがちになってしまう防犯知識を、日々家族でコミュニケーションしながら学んでいくことが大切だとしみじみと思いました。 アメリカ人の異常なほどの安全に対する執着に時々疑問を感じたりもするのですが、結局は自分で自分を守らなければならないというコンセプトが根底にあるのでしょう。 疑り深い人に子供を育てたくない・・・なんて言ってられないのかもしれません。ミーガンの法のサイトで調べれば、自分が住む近くにも沢山性犯罪歴のある、卑劣な大人が住んでいるのが現実なのです。 (今回のチェルシーちゃん事件では、この登録システムの管理の甘さなどがかなり大きく問題になりましたが・・・)
チェルシーちゃんの魂は、今はもう天国で神様と一緒だと分かっていても、残されたご家族の気持ちは想像を絶します。 来週末の土曜日の追悼式には、ノンちゃんと一緒に参加することにしました。 「チェルシーちゃんを失ったのは、お家族、親戚、お友達の皆さんだけでなく、このコミュニティー全体が彼女を失ってしまった。」という誰かの言葉に強く共感していますし、自分が親になったという理由からも、8年前のダニエルちゃん事件とは全く違った方向からこの事件を見つめる自分がいます。 グリービング(大切な人を失った時の悲しみを心で充分感じるプロセス)の中でも、全く面識のないチェルシーちゃんの追悼式に参加する事により、心の中に区切りをつけ、そしてヒーリングのプロセスにつなげていきたいと思っています。
アメリカって、TV番組で特集される程度に、変質者による誘拐とかが結構起きているんだよね。
観光でカリフォルニアを訪れた時は、事件の事も銃の事も、変質者の事(犯人)の事も忘れてしまうほど、平和で楽しい部分しか見えてこないよね、うっかりすると。
日本にいると、そういう事件はもう、ほとんど稀だから、アメリカの現状を聞いて、改めて、恐ろしさと怒りでいっぱいになる。
心臓病で余命を申告された時は、神様の所に行く事で考えると、死んでも怖い気持ちが自分にはなかったけれども、そこに行くにはまだ早すぎるよ...天寿を全うして初めて神様の元に行かないといけないよね。
ミッキーご一家、ご近所さんともパトロールをするのか何か名案はわからないけれど、気をつけて。
日本の自分の近所は、蛍光色のジャケットを着て、パトロール隊が週何回か、順番で街のみはりをしてるよ。
何かなくても、犯人になるかもしれない変質者が、それを見て、すくなからずこの街では悪い事が出来ないと少しでも思えば良いかな。ご冥福をおいのりします。
投稿情報: 岡村 | 2010年3 月 8日 (月) 10:04
>オカムラ
大切なのは安全を守ろうとするコミュニティー全体の取り組みだよね。 悲しいけれど、善と悪は両方存在するのだから。 日本もアメリカも理解できないような残酷なニュースが多くて本当にげんなりしちゃう。 最近はテレビでニュースをあまり見なくなったのは、そのせいなんだけど。 神様から頂いた命だからオカムラの言う通り生き抜かなければならないよね。
ところで、昨年二月から行方不明になっていた14歳のアンバーちゃんの遺体も見つかりました。 犯人は同じ人であるという可能性が強いらしいです。 この人が捕まるまでに犠牲になったのはこの2人だけだと本当にいいのだけど、捕まるまでに少女が2人も犠牲になったこの社会の法律システムにも疑問を強く感じています。
投稿情報: Miki | 2010年3 月 9日 (火) 20:55