職場のデーブさんは人間性の素晴らしさには脱帽の人です。
朝は何時に出勤しているのか誰も知らないほど、会社には朝一番で事務所に来ています。
インターンで来ている息子さんは、口数少なくとても静かなティーンですが、常にコンピューターの前で真剣に仕事をしている姿を目撃しているので、仕事に対する姿勢はお父さんから学んでいるのは一目瞭然。
愛妻家ぶりも素晴らしく、奥様のために25年間必ずドアを開けている姿を見ている息子さんたち3人は、自分たちもレディーファーストのコンセプトを幼い頃からしっかり学び、家族で出かけるときは誰がお母さんのために車やお店のドアを開けるか競争になるほどだそうです。
そんなデーブさんが現在28歳になる娘さんが16歳になったときのエピソードを話してくれました。
彼の家では16歳になるまでデートすることが許されませんでした。
そして娘さんが16歳になる数日前にデーブは職場から家にいる娘さんに電話をかけました。
「ジェニー、ボクだよ。 デーブ。」
「あ、お父さん!」
「違うよ、今は君のお父さんでなくて、デーブだよ。」
電話の向こうで娘さんは、不思議そうに「オーケー・・・?」と返事をしました。
「今週末の君の誕生日を祝うために、映画とディナーに連れて行きたいんだ。これはボクと君のデートだよ。」とデーブさんが娘さんを誘いました。
そしてその約束の日の夜、デーブさんは娘さんと一緒に出かけます。
娘さんが車に乗る前に、デーブさんは助手席のドアを開け、レストランに到着後はお店のドアを開け、娘さんが着席するまえに椅子を引き、ディナー代はデーブさんが支払いました。
映画館でも同じように娘さんに振る舞います。
そして家に戻って来たときは、車のドアを開け「ダディー、今日はありがとう!」という娘さんに大きなハグをし、家のドアを開ける前にこう言ったそうです。
「ジェニー、今後君が誰かとデートするときその相手は今日のボクがした以上に君を大切に扱わなくちゃだめなんだよ。 でなければ、その人はジェニーのボーイフレンドとしてふさわしくない男性だよ。」
ジェニーは今、幸せな結婚生活を送っていて、最近第一子を出産したばかりです。
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